福嶋 健伸/著

三省堂 2025.3

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 持禁区分 状態
オーテピア高知図書館 3Fことばと国際交流 /815.02/フク/ 1112530900 一般   利用可 iLisvirtual

館別所蔵

所蔵数 貸出中数 貸出可能数
合計

資料詳細

タイトル 中世末期日本語のテンス・アスペクト・モダリティ体系
副書名 古代から現代までの変遷を見通す
著者 福嶋 健伸 /著  
著者典拠番号 110004720470000
出版者 三省堂
出版地 東京
出版年 2025.3
ページ数 17,570p
大きさ 22cm
言語 日本語
一般件名 日本語-文法-歴史
一般件名典拠番号 510395114980000
NDC分類(9版) 815.02
内容紹介 近代日本語のスタート地点にして、古代日本語と現代日本語の中間に位置する中世末期日本語。これまで不明だった中世末期日本語のテンス・アスペクト・モダリティ体系を記述し、古代語から現代語までの体系の変遷を示す。
ISBN 4-385-36307-3
ISBN13桁 978-4-385-36307-3
本体価格 ¥3800
資料情報1 『中世末期日本語のテンス・アスペクト・モダリティ体系 古代から現代までの変遷を見通す』 福嶋 健伸/著  三省堂 2025.3(所蔵館:オーテピア高知図書館  請求記号:/815.02/フク/  資料コード:1112530900)
URL
https://opac.library.kochi.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1120862718

目次

序章 本書の目的と意義等
  1.本書の目的と意義
  2.先行研究で明らかになっていることと、明らかになっていないこと
  3.本書の研究方法の特徴
  4.本書の研究史上の位置付け
  5.「テンス」「アスペクト」「モダリティ」に関する基本的な用語と考え方
  6.本書の結論の一部-近代日本語のスタート地点を記述して、古代日本語から現代日本語までの体系の変遷を示す-
  7.本書の構成
第1部 中世末期日本語のテンス・アスペクト・モダリティ体系を記述する
  第1部について
第1章 中世末期日本語の~タと~テイル・~テアル
  1.はじめに
  2.「存在様態」について
  3.~タが文末で状態を表している場合
  4.~テイル・~テアルが文末で状態を表している場合
  5.中世前期日本語の~タリが文末で状態を表している場合
  6.傾向の背景
  7.おわりに
  8.付節 用例解釈の揺れや例外的と思われる例をどう考えるか
第2章 中世末期日本語の~テイル・~テアルと動詞基本形
  1.はじめに
  2.中世末期日本語の~テイル・~テアル
  3.中世末期日本語の動詞基本形
  4.考察
  5.おわりに
第3章 中世末期日本語の~ウ・~ウズ(ル)と動詞基本形-~テイルを含めた体系的視点からの考察-
  1.はじめに
  2.仮説、及び本章の構成
  3.仮説の検証方法
  4.調査資料と調査対象
  5.原因・理由節の調査結果
  6.目的節の調査結果
  7.動詞基本形が<未来(以後)>を表しにくかったことの背景
  8.連体節内に~ウ・~ウズ(ル)が多用される理由
  9.おわりに
第4章 中世末期日本語の~テイル・~テアル-進行態を表している場合を中心に-
  1.はじめに
  2.「具体的な動きのある進行態(動的な進行態)」と「具体的な動きのない進行態(静的な進行態)」について
  3.~テイル・~テアルが文末で現在の状態を表している場合
  4.~テイル・~テアルが文末で過去の状態を表している場合
  5.~テイル・~テアルが文中で状態を表している場合
  6.中世末期日本語の~テイル・~テアルの解釈の揺れ等に関する説明
  7.「静的な進行態」の位置付け
  8.おわりに
第5章 中世末期日本語のウチ(ニ)節における~テイルと動詞基本形
  1.はじめに
  2.時間関係を表すウチ(ニ)節の基本的な機能
  3.現代日本語のウチ(ニ)節における~テイルと動詞基本形
  4.中世末期日本語のウチ(ニ)節における~テイルと動詞基本形
  5.おわりに
第6章 中世末期日本語の~テアルの条件表現-状態表現として解釈できない~テアレバが存在する-
  1.はじめに
  2.先行研究のまとめ
  3.調査概要
  4.調査結果1-~テアラバと~テアレバの使い分けがある-
  5.調査結果2-状態表現として解釈できない~テアレバがある-
  6.本章の結論と、それが意味するもの
第7章 中世末期日本語の~タにおける主格名詞の制限について-文末で状態を表している場合を中心に-
  1.はじめに
  2.調査概要
  3.調査結果
  4.本章の結論
  5.付節 主語の有生性と形式の関係
第1部付章 ~テアルの変遷
  1.~テアルの変遷を素描する
  2.本書の~テアルの捉え方は、~テアルの複雑な変遷の中でも、矛盾がないものと思う
第1部のまとめ 中世末期日本語のテンス・アスペクト・モダリティ体系の記述
  1.はじめに
  2.中世末期日本語の文末で状態を表している~タと、~テイル・~テアル、及び、中世前期日本語の~タリの分布の異なり
  3.中世末期日本語の動詞基本形と、~テイル・~テアルの分布の異なり
  4.中世末期日本語の~ウ・~ウズ(ル)と、動詞基本形の分布の異なり
  5.中世末期日本語の~テアルの条件表現-~テアレバの解釈-
  6.中世末期日本語の文末で状態を表している~タの主格名詞について
  7.中世末期日本語のテンス・アスペクト・モダリティ体系
  8.「なぜ、中世末期日本語において、このような体系になっているのか」ということに対する本書の見解
  9.第1部の記述の妥当性-歴史的な流れから見ても自然な体系の記述である-
第2部 中世末期日本語の体系を踏まえて古代日本語から現代日本語への変化を読み解く
  第2部について
第8章 従属節において意志・推量形式が減少したのはなぜか-日本語の変遷を「ムード優位言語ではなくなる」という言語類型の変化として捉える-
  1.中世末期日本語に着目して、日本語の変遷を言語類型論的に捉える
  2.従属節の節述語において、意志・推量を表す形式が減少すること
  3.モダリティ(modality)とムード(mood)の定義
  4.テンス(tense)/アスペクト(aspect)/ムード(mood)のいずれが優位か
  5.古代日本語はムード優位言語である
  6.中世末期日本語は未だムード優位言語である-ムード優位が崩れる兆しも見え始める-
  7.現代日本語はムード優位言語ではない-テンス優位言語であろう-
  8.従属節において意志・推量を表す形式が減少したのはなぜか-ムード優位言語の特徴を失ったことと、それに伴い、従属節の従属度が上がったこと-
  9.本章のまとめ
第9章 中世前期日本語の「候ふ」と現代日本語の「です・ます」の統語的分布の異なり-文中には丁寧語があるが文末にはない場合-
  1.問題の所在-歴史的にみた場合、丁寧語の統語的分布に異なりが見られるのか-
  2.どの時代のどの形式を調査するべきか-中世前期日本語の「候ふ」を調査する-
  3.調査概要
  4.調査結果-中世前期日本語と現代日本語とでは異なりがあった-
  5.現象の記述と考察、及びまとめ
第10章 中世前期日本語の「候ふ」と現代日本語の「です・ます」との異なり-「丁寧語不使用」の観点から-
  1.丁寧語を対照する
  2.現代日本語の「です・ます」の四つの特徴
  3.中世前期日本語の「候ふ」を考察対象とする理由
  4.「候ふ」はデフォルト的な丁寧語ではない
  5.「候ふ」は談話統一的な丁寧語ではない
  6.「候ふ」は必要十分的な丁寧語ではない
  7.「です・ます」と「候ふ」の違いのまとめ
  8.「主節と従属節の違い」という観点からの考察
第11章 日本語のテンス・アスペクト・モダリティ体系の変遷-どのようにして古代日本語の体系から現代日本語の体系になったのか-
  1.はじめに
  2.時制を表す形式のまとめ
  3.中世末期日本語では、使用されている形式は、近代日本語に近いものの、その体系の内実は古代日本語に近い
  4.古代日本語から現代日本語までの体系の変遷はどのようであったのか
  5.動詞基本形の意味の変化と、動詞基本形と対をなす有標形式の変遷について
  6.ムード優位言語ではなくなるという言語類型論的な変化-ムードという文法カテゴリーの消滅-
  7.~ウ・~ウズ(ル)が多用されているのは従属節だけの問題ではない
  8.1000年を超える壮大なスケールで繰り返される体系の中に連体節の現象を位置付ける
  9.状態性述語の整理
第2部のまとめ 古代日本語から現代日本語への変化
第3部 「国語教育」「現代日本語のアスペクト研究」「形式と意味の関係の記述方法」「日本語学史」への関わりを示す
  第3部について
第12章 「む」「むず」の違和感を「言語類型の変化」と「テンス・アスペクト・モダリティ体系の変遷」から説明する
  1.はじめに-現代日本語母語話者がもつ「む」「むず」への違和感-
  2.本章の四つのポイント
  3.「む」「むず」の意味と古代日本語の言語類型-<非現実>とムード優位-
  4.「ている」の発生とテンス・アスペクト・モダリティ体系の変化
  5.無標形式である動詞基本形の分布の変化-<非現実>へのシフト-
  6.「古典語独自の論理」とは何か-本書の内容の教育への関わり-
  7.本書の考え方は比較的新しいもの
  8.おわりに-ワンピースの仮説-
第13章 古典文法書間で「む」「むず」の記載内容はこんなにも違う・その1-「古典文法教育が苦痛であること」の本当の理由-
  1.助動詞「む」「むず」の意味を説明できるか
  2.高等学校で使用されている古典文法書を調査する
  3.古典文法書の記載内容はまちまち
  4.「古典文法教育が苦痛であること」の本当の理由-調査結果から分かること-
  5.古典文法書の記載内容はなぜ多様なのか
  6.ガイドライン作成の提案
第14章 古典文法書間で「む」「むず」の記載内容はこんなにも違う・その2-「む」と「むず」の違いを大学等の入試問題で問うことは妥当か-
  1.はじめに-古典文法書の間で説明に差異がある-
  2.調査対象
  3.未然形の「ま」をたてるか
  4.「ん」「んず」の表記に言及があるか
  5.「む」と「むず」の意味に違いがあるとするか
  6.まとめと「む」「むず」にまつわる難しさの背景-国語教育と歴史的文法研究の接点-
第15章 現代日本語の格体制を変更させている~テイル・その1-「池に鯉が泳いでいる」「冷蔵庫にビールが冷えている」とはいうが「池に鯉が泳いだ」「冷蔵庫にビールが冷えた」とはいわない
  1.はじめに-格体制を変更させている~テイル-
  2.格体制を変更させている~テイルを研究する意義
  3.格体制を変更させている~テイルに言及している先行研究
  4.「格体制を変更させている~テイル」の特徴
  5.「格体制を変更させている~テイル」には複数のパターンがある
  6.存在表現としての~テイル
  7.おわりに-「格体制を変更させている~テイル」のアスペクト研究における意味-
第16章 現代日本語の格体制を変更させている~テイル・その2-小説のデータを用いたニ格句の分析-
  1.はじめに-格体制を変更させている~テイル-
  2.調査概要
  3.調査結果
  4.格体制を変更させている~テイル文の語順の傾向
  5.格体制を変更させている~テイルの意味
  6.「格体制を変更させている~テイル」と従来のアスペクト理論との関係
  7.おわりに
第17章 アスペクト研究における形式と意味の関係の記述方法を問い直す-~テイルの発達を踏まえて-
  1.はじめに
  2.いつ頃から~テイルの例がまとまって見られるのか
  3.中世末期日本語の~テイルの表す意味は何か
  4.~テイルの発達から日本語のアスペクト研究を問い直す
  5.おわりに
第18章 モダリティの定義に二つの立場があることの背景-「意志・推量」「丁寧さ」「疑問」「禁止」の各形式の分布が文末に偏ってくるという変化に注目して日本語学史と日本語史の接点を探る-
  1.はじめに
  2.モダリティの定義には少なくとも二つの立場がある
  3.Aの立場の前提と、Aの立場の研究史上の位置付け
  4.意志・推量
  5.丁寧さ
  6.疑問
  7.禁止
  8.モダリティの定義に二つの立場があることの背景
  9.現代日本語のような構造に至るまでにどのような変化があったのか
第3部のまとめ 「国語教育」「現代日本語のアスペクト研究」「形式と意味の関係の記述方法」「日本語学史」への関わり
  1.はじめに
  2.国語教育(古典文法教育)への関わり
  3.現代日本語のアスペクト研究への関わり
  4.形式と意味の関係の記述方法への関わり
  5.日本語学史への関わり
  6.おわりに
終章
  1.本書の目的の確認
  2.中世末期日本語のテンス・アスペクト・モダリティ体系
  3.古代日本語から現代日本語までのテンス・アスペクト・モダリティ体系の変遷を見通す
  4.様々な現象がリンクしている
  5.記述上の11の疑問に対する本書の回答
  6.本書の目的は達成できたといえる