中川 智寛/著

和泉書院 2024.2 (近代文学研究叢刊)

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資料詳細

タイトル 横光利一複層の近代
叢書名 近代文学研究叢刊
著者 中川 智寛 /著  
出版者 和泉書院
出版年 2024.2
ページ数 362p
大きさ 22cm
NDC分類(9版) 910.268
内容紹介 大正末期から敗戦直後まで文学活動を行った作家・横光利一の作品を読解。横光が近代科学に懐疑を抱いたきっかけと展開を重視し、その姿勢が小説に生起する様態を点検・指摘すると共に、未完の小説「旅愁」への経緯を解明する。
ISBN 4-7576-1092-7

内容一覧

タイトル 著者名 ページ
第一部 新感覚派期の継承と、近代科学への反駁の萌芽
第一章 国語教育との関連、あるいは馬車の不思議-「蝿」論-
第二章 テクスト化される階層-「朦朧とした風」・「七階の運動」論-
第三章 彷徨する感覚と言語面での新感覚-「上海」論-
第四章 高低差の悲喜劇-「高架線」・「鳥」論-
第五章 反近代の物語-「機械」論-
第二部 「純粋小説論」の成否
第六章 難解な理論の内実-「純粋小説論」論-
第七章 霧の中の純粋小説-「寝園」論-
第八章 <神>へ傾斜する読者参与意識-「時間」論-
第九章 晦渋な純粋小説と奇妙な自注小説-「花花」・「書翰」論-
第十章 聴覚表象の試行、あるいは<神>への交通手段-「雅歌」論-
第十一章 感覚の混迷とハンセン病の形象化-「馬車」論-
第十二章 「四人称」の設定とその成否-「紋章」論-
第十三章 読者を試験し、作者も試験されるという機構-「博士」論-
第十四章 純粋小説と「旅愁」との架橋-「時計」論-
第十五章 沈黙の語る小説-「盛装」試論-
第十六章 <自意識>と救済-「天使」論-
第十七章 解放の純粋小説-「家族会議」論-
第十八章 純粋小説群からの脱却、「芸心」意識の象徴性-「鶏園」論-
第三部 渡欧体験と「旅愁」への逸脱
第十九章 渡欧時の心理と小説への形象化-「欧洲紀行」・「厨房日記」論-
第二十章 感覚表象と逆説的論理-「終点の上で」・「恢復期」・「罌粟の中」・「微笑」論-
第二十一章 偽史の誘惑-「旅愁」論(一)-
第二十二章 キリスト教・建築物-「旅愁」論(二)-
第二十三章 <不通線>への通路-「夜の靴」論-
結語